グランド・キャニオンはアメリカ合衆国アリゾナ州北部にある峡谷。
コロラド高原がコロラド川の浸食作用によって削り出された地形であり、
先カンブリア時代からペルム紀までの地層の重なりを目の当たりにできる。
長さ446㎞、幅6~29㎞。海抜2100mに隆起した大地は、数百万年ともいわれる
長い時間をかけてコロラド川により浸食され、深さ1800mにも達する。
地球の歴史を秘めている価値と共に、その雄大な景観から合衆国の初期の
国立公園の一つであるグランド・キャニオン国立公園に含まれている。
299種以上の野鳥、74種の哺乳動物、48種の爬虫類、5種の両生類が生息しており、
年間約5百万人の観光客が世界中から訪れている。
グランド・キャニオン観光は、
サウスリム(South Rim)、
ノースリム(North Rim)、
グランド・キャニオン・ウエスト(Grand Canyon West)
という3つの地点に分かれています。
グランド・キャニオンから日の出を見るならここ!マーサポイント
マーサポイントと呼ばれる場所で、美しい日の出が見られることで有名。
時間を追うごとに刻々と移り変わっていく表情は大自然が作り出す芸術作品のよう。
歩いてすぐの場所にビジターセンターがあり地図などがもらえるほか、
無料シャトルバスの乗り場もあるので他のビューポイントへの拠点にもなっている。
残念ながら大型バスは入場規制があり入る事が出来ない。
グランド・キャニオンから夕陽を眺めるならここ!ホピポイント
夕陽を眺める人気スポット、ホピポイント。
ダイナミックな景色と美しい夕陽が見られることで知られ、
無料シャトルバスは3月~11月の期間限定運行のみ。
夕暮れの時刻には混雑するが、ぜひ見ておきたい。
グランド・キャニオンの迫力ある景色を楽しむならここ!リパンポイント
迫力のある景色が楽しめる場所、リパンポイント。
標高が高い位置にあることから最も迫力がある景観を楽しめる。
視界を遮るものがなく大きく開けていることからグランドキャニオンの素晴らしさを堪能できる。
眼下にはコロラド川が大きくうねっているのを見ることができる。
グランド・キャニオンの見張り塔からの景色、デザートビューポイント
見張り塔からの眺めが素晴らしい、デザートビューポイント。
名前の通り、断崖の向こうには遠くまで広がる砂漠の景色が見わたせる。
ここにはネイティブアメリカンの見張り塔を再現して1932年に造られたウォッチタワー。
伝統的な織物「ナバホラグ」などのお土産物が販売されている。
グランドキャニオンのヤバパイ博物館
グランドキャニオンビレッジの1.5マイル(2.5km)東にあり、
この地域の地層の歴史を説明・展示している。
窓からヤバパイキャニオンの絶景を楽しめる。
入場無料。
グランドキャニオンのウェスト・ワラパイ居留区
ここは国立公園の外に位置し、先住民族ワラパイ族の居留区の内部である為、
国立公園とは基本理念が異なるのが大きな特徴。
ウェスト・ワラパイ居留区の見どころはに007年にオープンしたスカイウォーク。
絶壁から20メートルも空中に突き出したガラスの橋!
下を見下ろすとグランドキャニオンの谷底が見え迫力満点。
グランドキャニオン観光はパックツアーが無難
「パックツアーではなくて飛行機だけ予約して現地で自由に行動したい」
という方もいるでしょうが、そのような行動は現地での交通手段が非常に不便な為やめておいた方がよい。
グランドキャニオン空港からグランドキャニオンの各展望スポットまでは12km以上もあり、
しかもタクシーやバスなどもない。
シャトルバスが存在しているが、それは国立公園内のみの運行で空港からは使えない。
シャトルバスは国立公園内でのキャンパーやコテージ利用者など長期滞在型の旅行者用。
それでもグランドキャニオンを自由に回りたい方は
ツアーを利用したくないという場合は、ラスベガスからレンタカーを利用するしかない。
しかし車窓からグランドキャニオンを見ることはできない。
グランドキャニオン(サウスリム)へのアクセス
グランドキャニオンへの観光は旅行会社の飛行機によるツアーに参加するのがもっとも一般的。
レンタカーの場合はラスベガスから休憩無しのノンストップで片道約5時間。
レンタカーを利用する場合はスケジュールに余裕をもたせたほうがいい。
またグランドキャニオン鉄道を利用する方法もあります。
日帰りツアーの料金の目安は$150~400程度。
ラスベガスから自家用車・レンタカーを利用した場合、所要時間は約4時間半~5時間。