ジャイアンツ・コーズウェーとは
ジャイアンツ・コーズウェーは、イギリス・北アイルランドにある、
火山活動で生まれた4万もの玄武岩の柱状奇岩が連なる地域で、
海岸線上に伸びるその異様な景観は約8kmも続いています。
アントリム州ブッシュミルズの北2kmに位置する海岸線にある。
1986年にユネスコの世界遺産に登録され、
翌年には北アイルランド環境省によって自然保護区に指定された。
凛として立ち並ぶ石柱群は、自然の造形とは思えず、
まるで人の手でつくったかのように感じられます。
2005年には『ラジオ・タイムズ』誌の読者投票で、
「イギリスの最も偉大な自然の驚異」ランキング第四位に選ばれている。
ジャイアンツ・コーズウェイの意味
ジャイアンツ・コーズウェイは「巨人の石道」を意味し、
アイルランドの伝説の巨人フィン・マックールに因んで名付けられました。
彼が対岸のスコットランドの巨人と戦いに行くためにつくっただとか、さまざまな伝説があります。
ジャイアンツ・コーズウェーの成り立ち
今から約5000万年~6000万年前に起きた激しい火山活動により
高い流動性を持つ溶解した玄武岩がチョーク質の地層に貫入し、広大な溶岩台地を形成した。
溶岩は急速に冷却したので収縮作用が起こり、水平方向で広範なひび割れを生じた。
広範囲にわたった割れ目は地質学で柱状節理と呼ばれ、現在見られる奇観を形成した。
柱はほとんどが六角柱で、中には、四角、五角、七角、八角のものもある。
最も高い柱は12mに達する。
ジャイアンツ・コーズウェーは昔の方が賑わった
この一帯は19世紀以降、特に路面電車の
ジャイアンツ・コーズウェー鉄道が開通してから観光名所として賑わった。
しかし1960年代になってナショナル・トラストが管理を引き受けるようになり、商業主義は転換。
ジャイアンツ・コーズウェーの名所
ジャイアンツ・コーズウェーの構造物には、数百万年にわたって風雨にさらされてきた結果、
何らかの形になぞらえられるものもある。
「オルガン」、「巨人のブーツ」、
低い円柱が風雨で丸くなった「巨人の目」、「羊飼いの足跡」、「蜂の巣」、
「巨人のハープ」、「組み合わせ煙突」、「巨人の門」、「巨人のこぶ」など。
ジャイアンツ・コーズウェーの行き方アクセス
ロンドンからさらに1時間ほどのフライトでダブリンへ入ります。
ダブリン、コノリー駅から鉄道で約2時間、ベルファスト中央駅で下車し、
さらに列車に乗り換えて約2時間のところにあるポートラッシュ駅から
ジャイアンツ・コーズウェイへは車で約30分の道のりです。
コーズウェイ海岸には、ジャイアンツ・コーズウェイの他にも、
コーズウェイ・コーストと沖合いの小さな島を結ぶ
吊橋キャリック・ア・リード吊り橋も魅力的なスポットです。