50年前に誕生した火山島「スルツェイ」
2008年に登録されたアイスランドの世界遺産(自然遺産)で、
1963~1967年の火山活動により形成された新島です。
スルツェイ島は誕生直後から波による浸食にさらされているが、
火山活動による面積拡大が浸食を上回り、島の消失は避けられた。
現在進行形の重要な生態学的、生物学的プロセスを示す見本であることが評価され世界遺産に登録された。
人の立ち入りを制限し、誕生以来生態系の変化の過程が研究されています。
スルツエイは絶好の環境標本!
1967年に火山活動がやんだ後、島の生物はだんだんと増え、はじめは海流にのってたどりついた、
植物の種やバクテリア、海藻(かいそう)類などがいるのみでしたが、
2004年には、75種のコケ類、24種のカビやキノコ、
89種の鳥類などが確認されるまでになりました。
スルツェイ式噴火という言葉も生まれた
マグマたまりの中の水蒸気圧力が上昇することによって爆発し、
高温のマグマが海水に触れることによって、大量の水蒸気を発生させ大爆発を起こすところから、
マグマ水蒸気爆発と呼ばれる。
スルツェイ島噴火が典型例であったところから「スルツェイ式噴火」と呼ばれるようになった。
ちなみに、スルツエイとはアイスランド語で「スルトの島」という意味で、
スルトは神話にでてくる巨人の名前、手に炎の剣をもち、すべてのものを焼きつくす巨人です。