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マヤ暦のピラミッド?チチェン・イッツァ(メキシコ)

投稿日:2016年6月29日 更新日:

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チチェン・イッツァは1988年に世界遺産に登録されたメキシコのマヤ文明の遺跡。

ジャングルの中に点在するマヤ文明最大の中心都市の遺跡群。

ユカタン半島のユカタン州州都メリダの東、約120キロメートルにある

「後古典期マヤ」の遺跡で総面積は約1.5平方マイル。

半島のつけ根の密林にあるティカルは「古典期マヤ」の遺跡。

マヤ語で、チチェンは井戸のほとり、イツァは水の魔術師という意味をもつ。

旧チチェン・イッツァとは

純粋なマヤ文明が色濃く残る古典期AD700年頃に

栄えた当時のチチェン・イッツァをこう呼ぶ。

豊富な水源をもとに農業を行う必要から雨神チャックを崇拝する

宗教的側面が当時の人々の生活に多大な影響をあたえていたようである。

しかしAD800~900年頃にはその基盤が弱体化。

マヤの人々はこの宗教中心の世界観を放棄していった。

新チチェン・イッツァとは

AD1000年頃から最盛期を迎えたのが、

この新チチェン・イッツァ。

当時中央高原を支配していたトルテカ族と同盟を

結ぶなど対外的な交流を行う国際都市であった。

誉れ高いククルカン神殿が建造されたのもこの時期。

チチェン・イッツァのエル・カスティーヨ

マヤの最高神ククルカンを祀るピラミッド、エル・カスティーヨ

チェン・イッツァの代表的建造物であるエル・カスティーヨは、

マヤの最高神ククルカンを祀るピラミッド。

基底55.3m四方、高さ24m、頂上の神殿部分は6m。

エル・カスティーヨとはスペイン語で「城」または「城壁」という意味。

ククルカンの神殿、ククルカンのピラミッドとも呼ばれている。

このピラミッド、実は2重の構造に作られていて、

内側の小さな ピラミッドの上を覆う形で、大きなピラミッドが被せられている。

内側の小さなピラミッドにも秘密の階段が作られていて、

頂上には王様の石の棺が安置されている。

チチェン・イッツァのククルカンの降臨とは

ククルカンとは「羽毛のあるヘビ」の意味で、

メキシコ中央高原で重要な神であるケツァルコアトルが、

マヤの地に来て呼び名を変えたと言われている。

昼夜の長さが同じになる春分と秋分の時期だけに

チチェンイッツァ遺跡で起こる神秘の現象をククルカンの降臨と呼ばれる。

太陽が西に傾くと、階段の側壁にピラミッドの影が蛇の胴体となって浮かび上がり、

階段下部のククルカンの頭像と合体し、巨大な蛇が姿を現す。

影が浮かび上がってきた状態
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チチェンイッツァのセノーテとは

ククルカンの頭の先にはセノーテ(泉)もあり、

現れたククルカンはセノーテで水を飲むとも言われている。

チチェンイッツァのカラコル(天文台)とは

チチェン・イッツァの天文台=カラコルも同じ秋分と春分の日、

太陽と月の場所を正確にとらえるための観測窓に光が差す。

頂部の観測室の壁には四角い窓が切り込まれており、

観測時における照準線として機能していたと考えられている。

チチェンイッツァの球戯場

古の儀式が行われた巨大なチチェン・イッツァ球戯場は、

これまでに見つかったマヤの球戯場の中で最大といわれています。

ひじやひざなどを使って、壁のリングを通す命懸けのボールゲームが行われていました。

球戯場の壁は神聖なゲームのルールと詳細が表現され魅力的な彫刻であふれています。

このゲームに参加したチームリーダーが斬首される様子も示されています。

チチェンイッツァのアクセス

カンクンから国内線でメリダまで約40分、

メリダからバスで約1時間30分

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