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危機遺産の理由は?海商都市リヴァプール(イギリス)

投稿日:2016年6月29日 更新日:

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海商都市リヴァプールは、イングランドの港町リヴァプールの街区を対象とする世界遺産。

今ではビートルズの出身地として知られますが、

ピア・ヘッド 、アルバート・ドック、ウィリアム・ブラウン・ストリートをはじめ、

多くのランドマークが含まれるリヴァプール中心市街の6つの区画を対象としている。

リヴァプールが大英帝国絶頂期の海洋交易拠点の姿を伝える例証であることが認められ、

世界遺産リスト登録が決定した。

海商都市リヴァプールのピア・ヘッド

ピア・ヘッドは、「スリー・グレイシズ」(美を司る3女神)と呼ばれる

ロイヤル・リヴァー・ビルディング 、ドック・ビルディング 、

キューナード・ビルディングが存在している場所である。

現在もオフィスビとして使われています。

この地域はリヴァプールの水辺の中心的位置にあり、

19世紀から20世紀にかけての港の繁栄ぶりを伝えるものとなっている。

海商都市リヴァプールのアルバート・ドック

アルバート・ドックはピア・ヘッドの南に位置し、美術館テート・リバプール、

マージーサイド海洋博物館 、ビートルズ・ストーリーなどの観光名所が存在している。

アルバート・ドックの倉庫は、木材を用いず鉄、レンガ、石だけを使った世界初の完全耐火倉庫である。

リヴァプール博物館

リヴァプール博物館は2011年に開館したウォーターフロントに佇むモダンな博物館。

かつて港湾都市として栄えたリヴァプールを体で感じて楽しむ仕掛けがたくさん体験できます!

海商都市リヴァプールのビートルズ・ストーリー

こぢんまりとしていますが、ビートルズ世代の人もそうでない人も

リヴァプールに訪れたら必見のスポットです。

年代別にメンバーゆかりの品、資料やジオラマを使い分かりやすく展示しています。

日本語音声ガイドもありビートルズ結成前から解散までを観ることができます。

海商都市リヴァプールのたばこ倉庫

ドッグの南正面にあるタバコ倉庫は、レンガ造りの倉庫としては世界最大級の大きさを誇っています。

1901年にドッグエンジニアのアンソニー・ジョージ・リスターによって設計されました。

現在は廃墟となっています。

リヴァプール中央図書館

1875年に建てられた英国のネオクラシック様式の図書館です。

ヨーロッパには壮麗な図書館が多いですが、ここは近未来的な内装が素敵な図書館です。

小規模な図書館ですが、壮麗な世界の図書館のひとつにも選ばれています。

海商都市リヴァプールが危機遺産に!その背景にあるものは

大規模なウォーターフロント建設計画「リバプール・ウォーターズ」が原因で

2012年に「危機遺産」リストに加えられた海商都市リヴァプール。

世界遺産委員会は、この開発が市内中心部を大幅に拡張し、

港湾の景観を様変わりさせてしまうと危惧しているためです。

近年、再開発計画が持ち上がり、歴史的景観を損なう恐れがあるとして

海商の発展とその裏にあった奴隷売買の歴史を、

果たして「開発」の二文字だけで破壊してよいのでしょうか。

海商都市リヴァプールの保存費用もバカにならない?

リヴァプールというのは、歴史的な町並みを残しているものの、

決して景気の良い町とは言いづらく、開発計画があがってくるのは自然なことかもしれません。

文化財の保全と地域経済発展の両立は、実に難しいところですね。

歴史的な景観は、一度なくなれば二度と同じようには戻らないというのも事実。

都市開発と景観の保全を両立させる「落としどころ」をみつけてほしいですね。

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