スペイン南部、グラナダのアルハンブラ、ヘネラリーフェ、アルバイシンはスペインにある
世界遺産に登録されたグラナダの世界遺産としての名称である。
アルハンブラ宮殿、王族の避暑地として造られたヘネラリーフェ、
グラナダ最古の居住地であるアルバイシン地区の3つがひとつの世界遺産を構成しています。
アルハンブラ宮殿(ナスル朝宮殿)
アルハンブラ宮殿はグラナダのイスラーム建築の最高傑作とされる。
8世紀~約800年の間イベリア半島を支配したイスラム教徒の王たちの栄華を伝えてくれます。
その美しさから「イスラーム建築の華」とよばれることもある。
アラベスク模様や鍾乳洞を髣髴とさせるような天井装飾であるムカルナス(モカラベ)、透
かし彫りの窓などで美しく装飾され、まさに荘厳のひとこと。
「蜂の巣」と呼ばれ世界最高の建築とたたえられることもある。
入場制限が実施されており、チケットの入手が近年難しくなっているそうです。
アルハンブラ宮殿飾り装飾の間
天井には繊細でとても美しいイスラムの装飾様式「ムカルナス」が見事に残ってる。
アルハンブラ宮殿ライオンの中庭(噴水)
アルハンブラ宮殿内の潤沢な水の利用が、水がまさに豊かさの象徴であったことを物語る。
アルハンブラ宮殿ライオンの中庭(パンテオン)
アルハンブラ宮殿には左右対称の美が随所に見られ、当時の美意識を今に伝える。
噴水を支える12頭のライオンの口からは、1時間ごとに1頭ずつが水を噴き、
時刻を知らせていたとも言われています。
アルハンブラ宮殿大使の間
グラナダの強い日差しが、すかし彫りの窓から差し込む様は大変美しい。
王族の避暑地ヘネラリーフェ離宮
ヘネラリーフェ離宮はアルハンブラ宮殿から徒歩で約10分ほどの丘を登ったところにあり、
1319年に王族のための夏用の離宮として造営された。
水の宮殿と称される離宮には、ネバダ山脈の雪解け水が引かれ、
各庭園には、土地の高低差を利用して造られた池や水路、泉水が数多くあります。
イスラムの民にとって、水は憧れであり、生命の象徴でした。
イスラームの天国をイメージしたとされ、詩人に好んで歌い上げられた。
ヘネラリーフェからは豊かな緑越しに赤壁のアルハンブラ宮殿を見ることができます。
アセキアの中庭
離宮中央にあるアセキアの中庭は、スペインにおけるイスラム庭園の代表ともいわれています。
約50mの細長いアセキア(掘割)を囲むように、花壇や噴水、柱廊が設置されており、
水路を囲む噴水からは、弧を描くように水が噴出しています。
バラ、ユリ、ジャスミン、オレンジ、などたくさんの花や木が爽やかな香りを漂わせている。
グラナダ最古の居住地アルバイシン
アルバイシンはグラナダ市内でもっとも古い地区とされる。
元々はイスラーム教徒のための居住区である。
城塞都市として発展し、かつてはアラブ人の居住区でした。
白壁を特徴とし、その景観を壊す開発が禁じられている。
高台にあるサン・ニコラス教会前の展望台からはアルハンブラ宮殿の全景を見ることができ
展望台に行くなら、空が夕日に染まる時間帯に行くのがオススメ。
カルデリア・ヌエバ通り
アルバイシン地区のサン・ニコラス教会からグラナダの町の中央に下りていくと、
カルデレリア ヌエバ通りというアラブ街にぶつかります。
その通りには、モロッコ雑貨店やアラブ風の飲食店が軒を並べていて
スペインにいることを一瞬忘れてしまいそうになります。