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マカオ歴史地区(中国)

投稿日:2016年6月30日 更新日:

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マカオ歴史地区の概要

マカオ歴史地区とは、中華人民共和国の特別行政区であるマカオにある、

20以上の建築や広場などの古跡を含む地区る。

かつてポルトガルの植民地であったマカオの、東西文化のユニークな同化と共存を感じる。

2005年、世界遺産に登録された。

マカオ歴史地区の歴史

マカオは国際貿易における戦略的に重要な港として、

16世紀半ばから1999年までポルトガルの政権下にありました。

歴史あるストリート、住宅、宗教的な建築、ポルトガル及び中国の公共的建築物の中に、

東西の美意識や技術的な影響が見て取れ、中国と西洋が出会った最も早い時期の証拠です。

マカオ歴史地区は、昔ポルトガル人をメインとした外国人たちが住んでいた核心地域。

メインストリートと数多くの広場、歴史建築物など、今でも基本的に昔の姿を維持しています。

マカオ歴史地区の見どころ、聖ポール天主堂跡

マカオといえばコレ!日本人とも関わりがあった天主堂跡。

聖ポール教会はイエズス会によって1602年に創建された教会で、

すぐ横にはアジア初の大学になった聖ポール大学がありました。

長崎から日本のキリシタンも訪れていました。

1835年の火事で教会の前壁と68段の階段だけが残されました。

ファザードの彫刻は見事で、「石の説教」と言われるほどに宗教的な意味が彫られています。

ファザードの下から2段目のキリスト教の4名の聖人像には

フランシスコ・ザビエルを見ることができます。

マカオ歴史地区の見どころ、セナド広場

聖ポール天主堂からほど近いセナド広場は、マカオ観光の中心地。

中央に噴水があることから地元の人からは「噴水池」と呼ばれる広場。

パステルカラーのコロニアル建築と、職人によるモザイクタイルの石畳が並び、

まるでヨーロッパの街に迷い込んだ気分になります。

波模様をあしらった石畳が敷き詰められ風情がありますが、

クリスマスや中国の伝統的な祝日の際には広場が装飾されて、とてもにぎやかになります。

マカオ歴史地区の民政総署ビル

マカオ街歩きのランドマークであるセナド広場の真向かいにある建物で、

現在はマカオの地方自治局があります。

中庭にはポルトガルの詩人ルイス・カモンエス、作家ジョアン・デ・デウスの胸像、

ポルトガルの大航海時代を彷彿とさせる天球儀を表した石像などが見られます。

マカオ歴史地区のロバート・ホー・トン図書館

聖オーガスティン広場を入って右側にあるレモンイエローの建物です。

1894年以前に建築されたもので、ポルトガル人のドナ・キャロリーナ・クンハの住居を、

香港の実業家で大富豪、ロバート・ホー・トンが1918年に購入し別荘として使用していた建物。

ロバート・ホー・トンの死後は遺言により建物はマカオ政府に寄付され図書館となりました。

マカオ歴史地区の聖オーガスティン教会

ロバート・ホー・トン図書館の斜め前にあるクリームイエローの教会です。

1586年にスペインから来たオーガスティン派の修道士たちによって創建された修道院がもとで、

現在の建物は1874年に再建されたものです。

マカオ歴史地区のドン・ペドロ5世劇場

聖オーガスティン教会の前にあるモスグリーンの建物です。

1860年にマカオに暮らすポルトガル系住民が主導して建設された、アジア初の西洋式の劇場。

ポルトガル国王ペドロ5世に敬意を表して、この名前がつけられました。

当初は男性専用の社交場でしたが、その後は劇場として使用され、

「マカオ劇場」と呼ばれたこともありました。

マカオオーケストラのコンサートなどで時々使用されます。

マカオ歴史地区の聖ヨセフ修道院及び聖堂

746年から1758年にかけてイエズス会によって建築された教会。

イエズス会の修道士が追放された後、ラザロ派の聖職者たちに引き継がれ、

1800年には「レアル・セミナリオ」と呼ばれるようになりました。

フランシスコ・ザビエルの上腕部の遺骨も祀られています。

マカオ歴史地区の聖ローレンス教会

1558年から1560年に間に建立された、マカオ三大古堂のひとつ。

昔、この教会から海が見え、帆船時代は風の善し悪しが航海の安全につながったので、

ポルトガル人はここからよい風が吹くようにと祈っていました。

それで、この教会は「風順堂」と呼ばれるようになりました。

教会内部には聖ローレンスと聖母伝説のステンドグラスもあります。

マカオ歴史地区の鄭家屋敷

中国近代の思想家、鄭觀應の故居で1811年に建てられました。

西洋の建築手法を取り入れた、初期のマカオの中国建築といわれています。

敷地面積は4000平方メートルもあり、多い時で300名ほどが住んでいました。

マカオ歴史地区のリラウ広場

リラウとはポルトガル語で山からでた湧き水のことです。

昔、ここはマカオの貴重な水源のひとつで、ポルトガル人が早くから居住していた地区でした。

当時の民謡に「リラウの水を飲んだ者はマカオを決して忘れない。

マカオで家を持ち、マカオに帰るだろう」という歌があり、

ここから湧き出る水はそれほどポルトガル人によって貴重でした。

現在ではこの井戸はマカオ政府によって、ふさがれています。

マカオ歴史地区の港務局ビル

元はマカオの警察部隊を補強するためにインドのゴアから派遣された兵士の宿舎でした。

現在は港務局のオフィスビルとして使われています。

風通しがよく、湿気や雨の多いマカオの気候に向いた設計となっています。

マカオ歴史地区のイエズス会記念広場

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聖ポール天主堂跡の前に広がる広場がイエズス会記念広場で、

裏手地下にある天主教芸術博物館には宗教美術品が展示されています。

マカオ歴史地区のモンテの砦

モンテの砦は聖ポール大天主堂跡の横にあるエスカレーターから行くことができます。

1617年から1626年にかけてイエズス会修道士によって建造された軍事要塞で四方を防壁に囲まれています。

マカオ歴史地区のナーチャ廟と旧城壁

門口5mの比較的に小さめな中国式の寺院がナーチャ廟。

ナーチャ廟は神話上の人物であり武道と疫病退治の神であるナーチャを祀っています。

このナーチャ廟のすぐ横にある土壁が旧城壁です。

旧城壁は17世紀初期にポルトガル人居留区を守るために築かれました。

マカオ歴史地区の大堂(カテドラル)

大堂広場の正面に建てられている大堂(カテドラル)は、

アジアの主教管区とて16世紀に建設されました。

最初の物は土と藁でできた煉瓦造りだったそうですが、

現在のものは1937年に建てられたものです。

マカオ歴史地区の仁慈堂

大航海時代の幕明けと共に航海に出る人たちが増加し、

それによって家族を失い未亡人や孤児になる人も増えました。

そのため、彼らを救済するために初代マカオ司教ドン・ベルキオール・カルネイロ

によって建設されたのが仁慈堂です。

マカオ歴史地区の 媽閣廟(マーコミュウ)

媽閣廟は、1488年に建立されたマカオ最古の中国寺院です。

マカオの世界遺産で中国風の建物は数少ないのですが、ここはそのうちのひとつです。

バラ岬という場所に建てられていますが、

ここはポルトガル人が最初に植民した場所と伝えられています。

マカオ歴史地区のギア要塞

東アジアで最古と言われる灯台の一つが見られるところです。

灯台の高さは13mで、夜になると40.2Km先まで届く光で辺り一面を照らしてくれます。

マカオ歴史地区の聖ドミニコ教会

別名「バラ教会」とも呼ばれている聖ドミニコ教会のファサードは、

マカオで最も美しいファサードといわれています。

淡い黄色の壁と緑のドア、白い漆喰の装飾の色合いが非常に美しいためです。

マカオ歴史地区のプロテスタント墓地

プロテスタント墓地は、1821年にイギリスの東インド会社によって造られました。

カトリック中心のマカオにおいて、初めてのプロテスタント墓地になります。

埋葬されている人々は様々で、イギリス人画家ジョージ・チナリーをはじめ

アメリカやイギリスの宣教師や貿易商、東インド会社の高官などです。

マカオ歴史地区の登録古跡一覧

媽閣廟、港務局、鄭家屋敷、聖ローレンス教会
聖ヨゼフ修道院及び聖堂、ドン・ペドロ5世劇場
ロバート・ホー・トン図書館、聖オーガスティン教会
民政総署、三街会館、仁慈堂、大堂、盧家屋敷
聖ドミンゴ教会、聖ポール天主堂跡、ナーチャ廟、旧城壁
モンテの砦、聖アントニオ教会、カーザ庭園
プロテスタント墓地、ギア要塞
リラウ広場、聖オーガスティン広場、セナド広場
バラ広場、聖ドミンゴ広場、イエズス会紀念広場、カモンエス広場
など

マカオ歴史地区の行き方

成田と関空から毎日直行便あり。

フライト時間4、5時間。

香港国際空港からターボジェット船で約45分、または香港島からフェリーで約1時間

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