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大仏に代表される古都奈良の文化財(奈良)

投稿日:2016年7月3日 更新日:

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古都奈良の文化財の概要

古都奈良の文化財は、奈良県奈良市にある8つの寺院

(東大寺、春日大社、春日山原始林、興福寺、元興寺、薬師寺、唐招提寺、平城宮跡)

などから構成される世界遺産です。

1998年12月2日に京都市で開催されたユネスコ世界遺産委員会で、

日本で9件目の世界遺産として登録された。

平城京が栄えていた奈良時代の文化を表す重要な歴史的建造物が数多く存在し、

特に、世界最大の木造建造物である「東大寺」や、その中にある大仏様は

日本人なら知らない人の方が少ないでしょう。

古都奈良の文化財の歴史

奈良は、710年から794年までの日本の首都であり、

政治・経済・文化の中心として栄えました。

この時代に中国(唐)との交流を通して日本文化の原型が形成されました。

794年に首都が京都へ移った後も、大社寺を中心にした地域が

宗教都市として存続して、繁栄しました。

古都奈良の文化財の平城宮跡

平城宮は平城京の大内裏で、平城京の北端に置かれました。

平城宮は首都の北部中央に設けた天皇の居所であり、それに行政機関の施設が付属したものです。

内部には国の政治や儀式を執り行う大極殿・朝堂院、天皇の居所である内裏、

行政機関である各役所などがありました。

当時の宮殿や役所などの木造建築の遺構は今でも地下に良好に保存されています。

首都とその周辺に造営された多くの社寺は、現在も法灯を伝えており、

8世紀の堂宇をはじめ各時代の建物が残っています。

天皇が住む内廷、儀式の場である朝堂院、役人たちが働く外朝があり、

四方には高さ5mの塀が作られ、朱雀門をはじめとする12の門がありました。

隣接の「平城宮跡資料館」や「遺構展示館」へも立ち寄って歴史を学び、

太古の風景に思いを馳せながら散策を楽んでみましょう。

古都奈良の文化財の東大寺

「奈良の大仏」で有名な東大寺の正式名称は金光明四天王護国之寺。

仏の加護により国家を鎮護しようとした聖武天皇が建立しました。

皇太子を供養するために金鐘寺を建立したことが、

東大寺の始まりだと言われています。

751年に金堂(大仏殿)が完成、翌年には盛大な大仏開眼供養が行われ、

伽藍全体がほぼ完成したのは奈良時代末でした。

その造営は国の総力を挙げた大事業であり、

空前絶後の巨大な建物群が建設されました。

東大寺には3つの世界最大があります。

日本最大級の木彫像である2体の仁王像、

大仏殿は世界最大の木造建築物、

大仏も世界最大の金銅像とされています。

3月に2週間にわたって行われるのは「お水取り」は期間中は

毎日大きな「おたいまつ」に火がともされ、群衆をわかせています。

8月15日に催される「万灯供養会」では参道に約2500基もの灯籠が並び、

幻想的な雰囲気を楽しめること間違いなしです。

古都奈良の文化財の興福寺

興福寺は南都六宗のひとつである法相宗の総本山。

愛らしい鹿も集う奈良公園があります。

興福寺は、前身の寺院、山階寺が699年に創立されたのを起源とします。

平城遷都に伴って現在の場所に移され、興福寺となりました。

藤原氏の氏寺ですが、主要堂塔の建立の発願は天皇や皇后によるものが多数をしめます。

これは藤原氏と朝廷との密接な関係を示すもので、造営工事も朝廷の直営で行われました。

藤原鎌足が病を得た際、夫人の鏡大王が夫の回復を祈って、

釈迦三尊などの仏像を祀るために寺を建てました。

古都奈良の文化財の春日大社

春日大社の創立は、社伝では768年と伝えられますが、

実際には奈良時代初めに遡ると考えられています。

古くから神の降臨する山として神聖視されていた春日山・御蓋山の西麓に、

春日大社は中臣氏(藤原氏)の氏神を祀っており、全国に約1000社ある

春日神社の総本社でもあります。

周辺には野趣あふれる自然や国宝が並ぶ宝物殿など見どころが豊富です。

また12月の「春日若宮おん祭」では日本古来の神楽や猿楽などの珍しい芸能や、

中世絵巻のような行列も見ることができます。

祭神は武甕槌命・経津主命・天児屋根命・比売神の四神です。

春日大社で『福の神12社めぐり』

春日大社にある夫婦大国社は、夫婦円満、良縁、福運守護の神様がいて、

日本で唯一夫婦でニ体の大国様をお祀りされている珍しい神社です。

この神社の奉納は少しユニークな神社でしゃもじを使います。

大国主命様の伴侶である須勢理姫の持ち物とされる「しゃもじ」に願いを書くと、

願いを叶えてくれるという言い伝えがあるのだとか。

お守りと十二社の御朱印が貰えます。

古都奈良の文化財の春日山原始林

春日山原始林の標高は498m、約25haの広さがあり、伐採や災害にあっておらず、

人手が加えられていない自然のままの林です。

古来より春日大社の神域とみなされており、

841年(承和8年)からは狩猟と伐採が禁じられました。

厳密な意味での原始林ではなく16世紀、豊臣秀吉による

約1万本のスギ植栽や台風災害の早期回復の為、在来種により補植するなど、

或る程度、人工の手が加えられてきた。

常緑広葉樹(カシ、シイ類)を主とした蔓性植物(フジ・カギカズラ)、

シダ植物(ウラジロ・イワヒメワラビ)などの8

00余種からなる多様な植物社会が形成されている。

古都奈良の文化財の元興寺(がんごうじ)

元興寺の歴史は、前身である法興寺からはじまります。

法興寺は、蘇我馬子が飛鳥に建立した寺で、日本で最も古い本格的な寺院でもありますが、

710年(和銅3年)の平城京遷都と共に移転し、その名を元興寺と変更しました。

元興寺の本堂と禅室に使われている瓦は、飛鳥時代に作られた日本で

最初の瓦で今でも数千枚使われている。特に重なり合った丸瓦はとても有名だそう。

寺院周辺の奈良町はかつて門前町として栄えており、現在は古民家を

利用したカフェや雑貨店が点在する町になりました。

周辺には昔ながらの生活を紹介する資料館がいくつかあり、

タイムトリップしたような間隔が魅力の一つです。

古都奈良の文化財の薬師寺

薬師寺は680年に天武天皇が皇后・鵜野讃良皇女(後の持統天皇)の病気回復を祈って

建立した官寺で、しかし完成を見ることなく天皇は686年に没し、

後を継いだ持統天皇とその後の文武天皇に伽藍の建築・整備が受け継がれました。

718年に藤原京から平城京に移され、730年には東塔が建立されています。

その後、973年に金堂・東西両塔を除いてほぼ焼失したのをはじめ、

1445年には大風で金堂が倒壊し、1528年には兵火で西塔も失いました。

こうして創建時の建物は東塔のみとなりました。

また薬師寺の宗派の始祖は、西遊記の三蔵法師です。

その頂骨がまつられる「玄奘三蔵院伽藍」では5月5日に華やかな法要と、

伽藍を灯篭が埋め尽くす万燈会が催されます。

その模様をぜひ楽しんでみてください。

古都奈良の文化財の唐招提寺(とうしょうだいじ)

唐招提寺は、南都六宗(華厳宗・法相宗・律宗・三論宗・成実宗・倶舎宗)の

一つである律宗の総本山で、律宗の開祖であった鑑真によって759年に建立されました。

唐招提寺は、戒律を学ぶための寺で、教義上、立派な伽藍よりも、

住むに足るだけの僧坊・食堂と、仏法を講じる講堂が必要であったことから、

これらの建物が最初に建てられました。

「御影堂」の「鑑真和上坐像」とその背後に映える東山魁夷の襖絵に出会えるのは、

6月上旬の特別公開の時期になります。

境内に足を運び、花々と国宝を愛でてはいかがですか?

1688年に松尾芭蕉が唐招提寺を訪れた際に

「若葉して御目の雫拭はばや」と言う句を読んだので

旧開山堂の手前に松尾芭蕉の句碑がある。

古都奈良の文化財の猿沢池園地

奈良公園にある周囲360メートルの人工池です。

もしお天気に恵まれれば、池の水面には興福寺五重塔が線対称にくっきりと映し出され、

その光景は大変美しく奈良公園屈指の写真スポットといえるでしょう。

古都奈良の文化財のアクセス

1、JR東海道新幹線で東京駅から京都駅まで約2時間15分

2、近鉄線京都駅から近鉄奈良駅まで約39分

3、奈良駅(あるいは近鉄奈良線)下車→

4、徒歩、路線バス、市内バス、近鉄線で各遺産へ向かいます。

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