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日本の世界遺産候補!神宿る島・沖ノ島と関連遺産群とはどんなところ?(福岡)

投稿日:2016年7月3日 更新日:

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神宿る島・沖ノ島の概要

沖ノ島(おきのしま)は、九州本土から約60km沖合に位置する、玄界灘に浮かぶ周囲4kmほどの孤島。

女人禁制など数々のタブーが残る九州の秘島「沖ノ島」が、

世界文化遺産候補として日本から推薦されることになった。

2017年に世界遺産の候補に「『神宿る島』宗像(むなかた)・沖ノ島と関連遺産群」を選出した。

神宿る島・沖ノ島とは?

沖ノ島と関連遺産群は、福岡県宗像市の沖ノ島を中心に、

宗像大社や福津市の新原・奴山古墳群など5つの資産で構成される。

古墳時代から平安時代にかけて、航海の安全などを願い、

多くの装飾品などを用いた祭りが行われていた。

その祭りが、日本固有の信仰として今も残っていることに価値があるとされる。

神宿る島・沖ノ島は「海の正倉院」

500年間に渡って航海の安全を祈って、奉献品を用いた大規模な祭祀が行われていた。

鏡、勾玉、金製の指輪など、約10万点にのぼる貴重な宝物が見つかり、

そのうち8万点が国宝に指定された。

このため、沖ノ島は「海の正倉院」とも呼ばれている。

神宿る島・沖ノ島は女性立入禁止なのはなぜ?

島全体が「神が住む島」として信仰の対象となっており、古来から自由な立入りが禁止されている。

島に滞在が許されるのは、宗像大社の神官ただ一人で、交代で宿直を務めている。

女人禁制となっている理由は、はっきりしていない。

島では田心姫神(たごりひめのかみ)という女性の神を祭っており、

神が嫉妬するためという説もある。

神宿る島・沖ノ島は男性も一年に一日のみ

男性も、一般人の立入りが許されるのは、5月27日の一日のみ(日露戦争海戦の日)。

島の近海で激しい戦闘があったことから、戦没者を慰霊する「現地大祭」が開かれる為だ。

参加を希望する一般男子の中から抽選で選ばれた約200人の男子が参加するが、

上陸の際には全裸で海に入って禊(みそぎ)をする必要がある。

神宿る島・沖ノ島に入る前の禊(みそぎ)とは?

沖ノ島に上陸後、島に入るために、冬でも、衣服を脱ぎ、

首まで海に入って禊(みそ)ぎをしなければなりません。

海水でみそぎを終えた人から順に、険しい参道を登って沖津宮を目指します。

神宿る島・沖ノ島はテレビでも特集された

奇跡体験!アンビリバボー(2010年4月1日)
・立ち入り禁止ゾーン潜入SP!!

日立・世界ふしぎ発見!(2014年1月18日)
・絶海の孤島に眠っていた国宝八万点!海の正倉院、沖ノ島

又吉直樹 神の島を行く(2015年12月13日)

などで特集されたことで日本国内での認知度は上がってきています。

神宿る島・沖ノ島は他言禁止!?

このほか、「不言様(おいわずさま)」といって、沖ノ島で見たり聞いたりしたものは、

一切口外してはならないという掟や、

「一木一草一石(いちもくいっそういっせき)たりとも持ち出してはならない」という掟など

数々のタブーが言い伝えられている。

となると、世界遺産に登録されてしまうと、世界中に沖ノ島のことが知れ渡り、

世界中から観光客が押し寄せることになるが、それはいいのだろうかと疑問なんですが^^;

神宿る島・沖ノ島の女人禁制は「差別ではなく伝統」?

世界遺産に登録されても宗像大社は「古来、守り続けてきたものは変えられない」と、

沖ノ島の立ち入り制限を続けていく方針だ。

女人禁制が女性差別として、世界遺産の登録に向けて障害になる可能性もあるが、

地元では「差別ではない」と反論する声も。

神宿る島・沖ノ島の前に女人禁制の世界遺産があった!

ギリシャの世界遺産、「アトス山のシモノペトラ修道院」は女人禁制である。

ギリシャ北部にある標高2033mのアトス山は、ギリシャ正教最大の聖地で、20の修道院が建ち、

約2500人の修道士が修行の日々を送っている。

1406年から600年以上に渡り女性の立入りが禁止されているが、1988年に世界遺産に指定された。

なおアトス山は、人間以外のあらゆる動物のメスが入山禁止。例外として、メス猫だけはOK。

神宿る島・沖ノ島は応援大使もいる

2010年10月に、歌手でタレントの森口博子さんが世界遺産応援大使に就任しました。

森口博子さんは出身が福岡ということもあって、応援大使に選ばれたみたいです。

2011年2月に、俳優で元五輪代表選手の藤本隆宏さんが応援大使に就任しました。

沖ノ島のある宗像で生まれ育ったということで選ばれたようです。

神宿る島・沖ノ島は戦時中軍事拠点だった

太平洋戦争中は、沖ノ島は軍事拠点として使われました。

防衛省防衛研究所図書館に残る「下関要塞守備隊戦史資料」などによると、

旧陸軍は1940(昭和15)年、沖ノ島に砲台を設置。

重砲兵連隊が配備され、海軍も艦船を探査する防備衛所を各地に置きました。

島内には今も戦争遺跡が残っており、島の中に弾薬庫、高台に砲台の跡が見られます。

作戦に参加した元軍人は「陸海軍合計200名ほどの男たちの生活のために莫大な量の

古木が伐採された。祭神にお詫びしたい」と福岡県古賀市立歴史資料館長に手紙を

送ったとされています。

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