世界遺産の紹介 日本

当時世界最大の製糸産業、富岡製糸場と絹産業遺産群(群馬)

投稿日:2016年7月4日 更新日:

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富岡製糸場と絹産業遺産群の

富岡製糸場と絹産業遺産群は、群馬県富岡市の富岡製糸場、および伊勢崎市、藤岡市、

下仁田町の2市1町に点在する養蚕関連の文化財によって構成される世界遺産。

日本の近代化への寄与、絹産業の国際的技術交流および技術革新を伝える。

「富岡製糸場と絹産業遺産群」は、高品質生糸の大量生産を実現して絹産業の発展をもたらした、

日本と他の国々との産業技術の相互交流を示す好例です。

西欧から導入した器械製糸技術を発展させるとともに、養蚕業の技術革新を行い、

それらの技術を今度は世界各国に広めました。

富岡製糸場・田島弥平旧宅・高山社跡・荒船風穴は、生糸生産の各過程における

技術革新の主要な舞台であり、さらに教育や出版、

取引などを通じて全国に大きな影響を与えました。

日本が開発した生糸の大量生産技術は、かつて一部の特権階級のものであった絹を

世界中の人々に広め、その生活や文化をさらに豊かなものに変えました。

構成資産は次の4資産。

1、富岡製糸場(とみおかせいしじょう)

2、田島弥平旧宅(たじまやへいきゅうたく)

3、高山社跡(たかやましゃあと)

4、荒船風穴(あらふねふうけつ)

絹産業遺産群の富岡製糸場の歴史的価値

富岡製糸場の建造物としての特色は、建物や設備などにおいて、和洋の技術交流がみられること。

富岡製糸場は器械製糸工場として当時世界最大級の規模を誇りました。

器械製糸工場の規模は、繭を煮て糸を繰り出すための釜の数で表されますが、

当時のヨーロッパの主要な生糸産出国であるフランスやイタリアなどでは150釜ほど。

これに対して富岡製糸場は300釜と、2倍に達していました。

昭和49年には過去最高の生産量を達成。

昭和62年の操業停止まで、115年間にわたって日本の絹産業を支え続けました。

富岡製糸場の最も大きな特色は「140年以上前に造られた建造物群が、

創業時の姿を残したまま、良好な状態で保存されている」ということ。

富岡製糸場に匹敵する近代的製糸工場は現存しないとされています。

絹産業遺産群の富岡製糸場

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明治5年(1872年)に明治政府が設立した官営の器械製糸場です。

民営化後も一貫して製糸を行い、製糸技術開発の最先端として国内養蚕・製糸業を世界一の水準に牽引しました。

また、田島家、荒船風穴、高山社などと連携して、蚕の優良品種の開発と普及を主導しました。

和洋技術を混交した工場建築の代表であり、長さ100mを超える木骨レンガ造の繭倉庫や繰糸場など、

主要な施設が創業当時のまま、ほぼ完全に残されています。

アクセス:軽井沢 浅間プリンスホテルより車で平常時約40分

富岡製糸場と絹産業遺産群の田島弥平旧宅

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通風を重視した蚕の飼育法「清涼育」を大成した田島弥平が、

文久3年(1863年)に建てた住居兼蚕室です。

間口約25m、奥行約9mの瓦葺き総2階建てで、初めて屋根に換気用の越屋根が付けられました。

この構造は、弥平が「清涼育」普及のために著した「養蚕新論」

「続養蚕新論」によって各地に広まり、近代養蚕農家の原型になりました。

富岡製糸場と絹産業遺産群の高山社跡

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明治16年(1883年)、高山長五郎は通風と温度管理を調和させた

「清温育」という蚕の飼育法を確立しました。

翌年この地に設立された養蚕教育機関高山社は、その技術を全国及び海外に広め、

清温育は全国標準の養蚕法となりました。

明治24年(1891年)に建てられた住居兼蚕室は「清温育」に最適な構造で、多くの実習生が学びました。

富岡製糸場と絹産業遺産群の荒船風穴

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明治38年(1905年)から大正3年(1914年)に造られました。

岩の隙間から吹き出す冷風を利用した蚕種(蚕の卵)の貯蔵施設で、冷蔵技術を活かし、

当時年1回だった養蚕を複数回可能にしました。

3基の風穴があり、貯蔵能力は国内最大規模で、取引先は全国40道府県をはじめ朝鮮半島にも及びました。

富岡製糸場と絹産業遺産群以外の近代産業遺産は

産業の近代化に貢献した近代産業遺産は、アイアンブリッジ(イギリス)、

フランス王立製塩所(フランス)、ダージリン・ヒマラヤ鉄道(インド)

などが世界遺産に登録されている。

富岡製糸場と絹産業遺産群の木骨煉瓦造

木造の柱(はしら)と梁(はり)の軸部を組み立て、柱間部分に煉瓦を積んで壁とする構造。

上部構造物を支えるのは木造の柱と梁で、西洋で見られる壁で上部構造物を支える

煉瓦造(れんがぞう)とは異なる。

日本の伝統的な柱と梁で構成する構造と、西洋の煉瓦造が合体した構造で、

和洋技術が折衷した構造になっている。

富岡製糸場の7棟が木骨煉瓦造で造られ、大きな建造物である東西の繭倉庫や

製糸場は、日本特有の産業建築様式を出現させた。

富岡製糸場と絹産業遺産群の登録は日本中で注目された

カタールのドーハで開催された世界遺産委員会で『富岡製糸場と絹産業遺産群』の

審議の様子はネットでもライブ中継されていた。

前年の「富士山」の際には「三保松原の除外勧告」があり、は各委員国が

覆す発言をしたことが印象的だったが、今年の「富岡」の審議は順調。

審議の結果、議長が木槌をたたき、国内18番目の世界遺産が決まった。

富岡製糸場と絹産業遺産群のアクセス

上信越自動車道富岡IC下車、各駐車場まで約10分(3㎞)、駐車場より徒歩約10分(500m) 

富岡製糸場は車両の乗り入れができません。

お車でお越しの場合、近隣の市営駐車場等(無料・有料)をご利用下さい。

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